お布施

お寺ネットの仏事相談から「お布施について」 Date: 2008/03/16(日) 21:59 No:364

水子供養のお布施

水子供養にいきたいのですが、供養料はどのように渡せばよいのでしょうか?

封筒や表書き、袱紗などどのようにすればよいのかわからず困っています。

水子供養料ではなく「お布施」

勝運寺山主

もも様へ
表書きにつきましては〈お布施)としてください

裏には住所・氏名・金額を明記してください

封筒が無ければコピー用紙などに包み表書き・裏書をしてください。

供養料が明確ならば自宅よりお布施はお包みしてお持ちください。金額が不明ならば金額欄は書き込まず。前もって表書き・裏書をしたためお持ちになることをおすすめいたします。

お寺に持参する場合、戒名料や水子供養料といって〇〇料と書かれる方がありますが、それは間違いです。

何かの対価としてのお礼ではないからです。対価や感謝の印としてのお金ではなく、自らが出来る範囲を布施させていただく喜び。

布施とは、もらっていただきありがとうございますと出した人が感謝するのであり、受け取った和尚さんは、「ありがとう」とは言いません。

ですから、お寺にお渡しする場合、すべてが「お布施」で通じることになります。

ふくさに包んだ方が良いのでしょうか?

勝運寺山主様

お返事有難うございます。

封筒は葬儀のときになどに使うものでいいのでしょうか?お包みした封筒を袱紗でつつんでいったほうがいいのでしょうか?

ふくさ

ふくさはより丁寧になる。

もも様へ

封筒は葬儀のときになどに使うもので大丈夫です。

袱紗に包んでお持ちになれば丁寧になります。

袱紗(ふくさ)とは、きれいに運ぶ大切なもの

事務局から追記

袱紗 とは「ふくさ」と読み、お金を入れた封筒を包む小さな風呂敷を言います。

風呂敷は何のために使いますか?

お中元やお歳暮など贈答品を届ける時に包みますね。

相手に渡すものですから、汚れないように大切に持つという事です。

服でいうなら、スーツ姿といっても良いでしょう。

面接のときに、Tシャツとジーンズで行かず、スーツを着てネクタイをしていきますね。

それも、紺か黒の清楚な色のスーツですね。真っ白のスーツではいきませんね

相手の気持ちよく迎えていただくために、正装をしていくと考えるとわかりやすいと思います

袱紗の包み方について

袱紗には、包み方にマナーがあります。お祝い事と、葬儀や法事とでは包み方が逆になるため、注意が必要です。

お祝い事では「右開き」

結婚式などのお祝い事では、右開きになるように包むのがマナーです。

挟み込むタイプの袱紗では、左手に袱紗の本体を持って祝儀袋を差し込み、蓋になる部分を右手でパタンと閉じるようにします。

四角い布状の袱紗なら、ひし形にした中央に祝儀袋を置き、左、上、下、右の順にたたみます。これで、右開きとなります。

葬儀や法事では「左開き」

通夜や葬儀、法事の場では、お祝い事と全く逆のマナーになります。

これは、不幸な事が何度も起きないように、わざわざ、日常と逆にするという意味があります。

死者の着物は、右襟を前にするとか、屏風を逆さにするとかが有名ですね

その知識を知っているだけで、袱紗でこだわる方は少ないでしょう

袱紗 の渡し方について

通夜・葬儀の受付では、袱紗をそのまま渡すわけではありません。袱紗に包んだまま、お渡しになる方も多くありますが、おかしなことです。

また、袱紗をバッグに入れず、そのまま持ち歩くのも、あまりよいとはいえません。

受付へ行くまでは、袱紗はバッグの中に入れておく。

自分の順番になって、受付に挨拶をしたら、初めてバッグから袱紗を取り出す。

袱紗から袋を取り出して、受付に袋だけを渡す。

受付がなく、和尚様に渡す時も同じです。

和尚様の前までは、袱紗は出しません。中には、手に持っている方もありますが、それは失礼な事になります。

まずは、ご挨拶とお願いを述べる事です。

「この度は、ご多忙のところ、水子供養を執り行ってくださり、心より感謝申し上げます。どうぞ、よろしくお願いします。」とあいさつの後、カバンや内ポケットから袱紗を取り出し、おもむろに袱紗から金封を取り出します。

袱紗をカバンにしまい、両手で和尚様に金封をお渡しします。

もし、お菓子などがあれば、そのお菓子を台替わりとして、上に金封を置いて差し出します。